『車に乗るならカーリースと購入するのどっちがお得?』
『カーリースと購入の違いは何?』
『車は買ったほうが得でしょ?リースは高いよ』
カーリース(車のサブスク)※で「車を利用する」のが良いのか、現金一括やカーローンで「車を購入し所有する」のが良いのか悩むところではないでしょうか。
※カーリースと車のサブスクは同じサービスです。
どちらがおトクなのか?自分にあっているのか?は、資金の有無や車をどのように使いたいのかなどで変わってきます。
なぜなら、カーリースと購入とでは、特徴やメリット・デメリットが全く異なるからです。
そこで当記事では、カーリースと購入の違いや両者のメリット・デメリット、選ぶ際の判断基準などについて詳しく解説していきます。
カーリースを利用するのか、現金一括やカーローンで購入するのか迷われている方はぜひ参考にしてみてください。
実際にカーリースを利用しているボクが解説します。
カーリースと購入の違いを比較
カーリース(車のサブスク)と購入には具体的にどのような違いがあるのでしょうか?
両者を比較しながら違いを解説していきます。
カーリースと購入の違いの比較表
カーリースと購入の違いを表にまとめました。
カーリース | 購入 | |
---|---|---|
車の所有権 | カーリース会社 | 購入者 |
初期費用 | なし | あり |
車両本体価格 | 残価を差し引いた残りの額 | 全額 |
車両費の支払い | 月額料金に含まれる | 一括またはローン |
各種税金、自賠責保険料 | 月額料金に含まれる | 実費 |
車検費用、メンテナンス費用 | 月額料金に含まれる ※一部含まれないものもある |
実費 |
任意保険料 | 月額料金に含まれる ※一部含まれないものもあり |
実費 |
走行距離の制限 | あり | なし |
利用期間の制限 | あり | なし |
ペットの同乗や喫煙、 カスタマイズ |
不可 | 可 |
乗り換え時の費用 | ・契約満了で返却の場合は不要 ・買取の場合は購入費が必要 ・中途解約の場合は解約金が必要 |
下取りまたは買い取り |
カーリースは、契約者が希望する車をカーリース会社が代わりに購入し、月々定額で一定期間貸し出す仕組みです。そのため、車の所有権はないので自由に使用できるわけではありません。
車を自由に使用できるわけではないと言っても、「車内喫煙禁止」「ペットの同乗禁止」「カスタマイズの禁止」「走行距離制限がある(月換算1,500km程度)」などの制約があるだけです。マイカー同然に使用できるのでその点は安心してください。
その分、初期費用は不要、車検や任意保険料の実費負担なしなど面倒な手続きがない便利さがあります。
カーリースはいくつかの使用制限があるものの、期間中はマイカーのように車を使用できるので、購入した場合と変わらないカーライフを送ることができます。
カーリースと購入は支払いタイミングに大きな違いがある
カーリースと購入では、車の維持費の支払いタイミングが大きく異なります。
カーリース | 購入 | |
---|---|---|
初期費用 | なし |
・購入時にまとめて支払う 印紙代/リサイクル料金/登録代行手数料など |
維持費 |
・月額料金(リース料)として支払う
印紙代/登録諸費用/任意保険料/ メンテナンス/消耗品/車検 ※含まれる費用は |
・その都度支払う ローンの場合は毎月の返済 任意保険料/メンテナンス/消耗品/車検 |
ガソリン代・駐車場代など | その都度支払う | その都度支払う |
上記の表を見てわかるとおり、カーリースでは殆どの維持費用をリース料にまとめて月々分割して払っています。基本的には、月額料金を毎月支払うだけで良く、突発的な支払いやまとまった支払いはありません。
これに対し、購入は出費が発生したらその都度支払いをしなければいけません。月によって車関連の出費はバラバラで、車検の時は大きな出費が発生します。
では、金額面ではどのような違いがあるのか比較してみましょう。
カーリースと購入の総額を比較
カーリース(車のサブスク)を利用する場合と、購入した場合で月々の支払額と支払い総額を比較してみましょう。
カーリースは「KINTO(キント)」を、購入は「現金一括払い」と「銀行自動車ローン(金利5.0%)」を利用した場合とします。
車種はトヨタ「ヤリス」のXグレードを「3年利用」の場合と「7年利用」の場合で費用負担をそれぞれ比較します。
ヤリスを3年利用する場合
カーリース (KINTO) |
現金一括払い | 銀行自動車ローン 均等36回払い/5.0%の場合 |
|
---|---|---|---|
A:車両代・オプション代 | 利用料に含まれます | 1,651,700円 | 1,651,700円 |
B:税金・諸費用 (自賠責補・自動車税など) |
170,040円 | 170,040円 | |
C:任意保険・メンテナンス | 502,143円 | 502,143円 | |
D:分割払い手数料など | - | 130,399円 | |
E:3年後の下取り参考価格 | - | 743,265円 | 743,265円 |
F:支払い総額(3年) A+B+C+D-E |
1,401,840円 | 1,580,618円 | 1,711,017円 |
月々の支払額 F÷36ヶ月 |
38,940円 | 43,906円 | 初回:48,517円 2回目以降:47,500円 |
出典:KINTO料金比較シミュレーション
※料金は2024年9月4日時点の情報です。カーリースは「KINTO」の初期費用フリープランを利用。任意保険は9等級で試算
項目A〜Fの詳細(ここをクリック)
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A:車両代・オプション代
各KINTO取り扱い車種の最安値グレード・パッケージの希望小売価格です。B:税金・諸費用(自賠責・自動車税等)
利用期間の自賠責保険料(2020年4月以降)、自動車税種別割、自動車税環境性能割、重量税、検査登録手続代行費用、車庫証明手続費用、法定費用、リサイクル費用、ETCセットアップ費用、新車整備費用を含みます。C:任意保険・メンテナンス
任意保険料、メンテナンス費用(点検、故障修理等)、を含みます。年齢ごとに任意保険料の等級を指定しております。全年齢:6S等級、21歳未満:6S等級、21歳以上:9等級、26歳以上:14等級(26歳として計算)、35歳以上:18等級(35歳として計算)、50歳以上:20等級(50歳として計算)、65歳以上:20等級(65歳として計算)、75歳以上:20等級(75歳として計算)D:分割払い手数料等
各KINTO取り扱い車種の最安値グレード・パッケージの希望小売価格(A)に対して金利5.0%での算出です。E:3年後の下取り参考価格
各KINTO取り扱い車種の最安値グレード・パッケージの希望小売価格(A)に対して45%での算出です。実際にはお客様のおクルマの使用方法によって残価率は変動します。F:お支払い総額(3年)A+B+C+D-E
3年お乗りいただいたおクルマを返却・売却し、初期支払い額に充当することを前提とした算出金額です。
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3年利用の場合、カーリースを利用するほうが購入より支払い総額を抑えられます。
ただし、今回は例として用いた「KINTO(キント)」は任意保険(自動車保険)もコミコミのサービスで、年齢等級に関係なく任意保険料が一律となっています。
もし、他のカーリースで任意保険に個人で加入する場合は、月々の支払額と支払い総額共に上記よりも高くなるでしょう。
また、上記の比較表では購入の任意保険は9等級で試算しています。等級が低いうちは保険料の負担が大きいため、保険料が一律となる車のカーリースを利用するほうが結果的にお得になる仕組みです。
年齢の若い人や保険等級が低い人は、任意保険込みのカーリースを利用するほうがお得ということです。任意保険込みカーリースの詳細はこちら。
一方、加入中の任意保険の等級が高い人はカーリースと現金一括で購入する場合とで差額がほぼなくなるケースもあります。
こちらで任意保険18等級で試算していますのでご参照ください↓
カーリース (KINTO) |
現金一括払い | 銀行自動車ローン 均等36回払い/5.0%の場合 |
|
---|---|---|---|
A:車両代・オプション代 | 利用料に含まれます | 1,651,700円 | 1,651,700円 |
B:税金・諸費用 (自賠責補・自動車税など) |
170,040円 | 170,040円 | |
C:任意保険・メンテナンス | 329,463円 | 329,463円 | |
D:分割払い手数料など | - | 130,399円 | |
E:3年後の下取り参考価格 | - | 743,265円 | 743,265円 |
F:支払い総額(3年) A+B+C+D-E |
1,401,840円 | 1,407,938円 | 1,538,337円 |
月々の支払額 F÷36ヶ月 |
38,940円 | 39,109円 | 初回:43,837円 2回目以降:42,700円 |
出典:KINTO料金比較シミュレーション
※料金は2024年9月4日時点の情報です。カーリースは「KINTO」の初期費用フリープランを利用。任意保険は18等級で試算
上記は現金一括払いと銀行自動車ローンどちらも任意保険18等級で試算した結果です。保険等級が高い場合は、カーリースを利用する場合と比べて差額が小さいのがわかります。
保険等級が高い人は現金一括購入も視野に入れても良さそうですね。
ヤリスを7年利用する場合
カーリース (KINTO) |
現金一括払い | 銀行自動車ローン 均等84回払い/5.0%の場合 |
|
---|---|---|---|
A:車両代・オプション代 | 利用料に含まれます | 1,651,700円 | 1,651,700円 |
B:税金・諸費用 (自賠責補・自動車税など) |
338,140円 | 338,140円 | |
C:任意保険・メンテナンス・車検2回 | 1,273,082円 | 1,273,082円 | |
D:分割払い手数料など | - | 309,277円 | |
E:7年後の下取り参考価格 | - | 165,170円 | 165,170円 |
F:支払い総額(7年) A+B+C+D-E |
2,947,560円 | 3,097,751円 | 3,407,029円 |
月々の支払額 F÷84ヶ月 |
35,090円 | 36,878円 | 初回:45,529円 2回目以降:40,500円 |
項目A〜Fの詳細(ここをクリック)
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A:車両代・オプション代
各KINTO取り扱い車種の最安値グレード・パッケージの希望小売価格です。B:税金・諸費用(自賠責・自動車税等)
利用期間の自賠責保険料(2020年4月以降)、自動車税種別割、自動車税環境性能割、重量税、検査登録手続代行費用、車庫証明手続費用、法定費用、リサイクル費用、ETCセットアップ費用、新車整備費用を含みます。C:任意保険・メンテナンス、車検費用(1回)
任意保険料、車検費用(2回)、メンテナンス費用(点検、故障修理等)、を含みます。年齢ごとに任意保険料の等級を指定しております。全年齢:6S等級、21歳未満:6S等級、21歳以上:9等級、26歳以上:14等級(26歳として計算)、35歳以上:18等級(35歳として計算)、50歳以上:20等級(50歳として計算)、65歳以上:20等級(65歳として計算)、75歳以上:20等級(75歳として計算)D:分割払い手数料等
各KINTO取り扱い車種の最安値グレード・パッケージの希望小売価格(A)に対して金利5.0%での算出です。E:7年後の下取り参考価格
各KINTO取り扱い車種の最安値グレード・パッケージの希望小売価格(A)に対して10%での算出です。実際にはお客様のおクルマの使用方法によって残価率は変動します。F:お支払い総額(7年)A+B+C+D-E
5年お乗りいただいたおクルマを返却・売却し、初期支払い額に充当することを前提とした算出金額です。
-
3年利用のときよりも差額は小さくなりました。金額的にはカーリースが最も安いという結果ですが、現金一括払いとの支払い総額の差が15,000円弱なので、7年程度の利用なら購入するのもありではないでしょうか。
とは言え、「現金一括」で購入するのは負担が大きいのも事実。月々無理のない支払いで車に乗ることを考えると、カーリースを利用するのはかなり有効的な手段だと言えます。
上記は保険等級を9等級で計算しています。18等級の場合の料金も試算していますので、下表をご参照ください。
カーリース (KINTO) |
現金一括払い | 銀行自動車ローン 均等84回払い/5.0%の場合 |
|
---|---|---|---|
A:車両代・オプション代 | 利用料に含まれます | 1,651,700円 | 1,651,700円 |
B:税金・諸費用 (自賠責補・自動車税など) |
338,140円 | 338,140円 | |
C:任意保険・メンテナンス・車検2回 | 936,572円 | 936,572円 | |
D:分割払い手数料など | - | 309,277円 | |
E:7年後の下取り参考価格 | - | 165,170円 | 165,170円 |
F:支払い総額(7年) A+B+C+D-E |
2,947,560円 | 2,761,241円 | 3,070,519円 |
月々の支払額 F÷84ヶ月 |
35,090円 | 32,872円 | 初回:41,019円 2回目以降:36,500円 |
出典:KINTO料金比較シミュレーション
※料金は2024年9月4日時点の情報です。カーリースは「KINTO」の初期費用フリープランを利用。任意保険は18等級で試算。
任意保険18等級で試算した結果です。
現金一括で購入するのが最もお得という結果となりました。銀行自動車ローンとの差額もかなり小さくなっています。
7年間のような長期利用の場合は、購入のほうが支払い総額は高いですが差はそれほど大きくありません。これが8年、9年と利用期間が更に長くなれば購入するほうが支払い総額は抑えられることでしょう。
カーリースは、利用期間に応じて残価を設定し車両本体価格から差し引いているため、購入よりも費用負担を抑えることができます。期間が3年や5年など短いほど残価を高くすることができます。
一方、利用期間が7年などある程度長くなると、車の価値も大幅に下がるため残価は低くなり支払い総額は高くなります。
結論としては、3年・5年などの短期利用ならカーリース、8年以上の長期利用なら購入する方が支払い総額を抑えられるケースがあるということです。
カーリースを利用するメリット・デメリット
車を短期利用(3年〜7年程度)するならカーリースがおトクです。
ただし、購入と違いがあるのは費用面だけではありません。メリットとデメリットもそれぞれ異なります。
いくらお得でも自分に合わないサービスならば選ばないほうが懸命です。
メリットを享受できるか、また、デメリットを我慢できるかといった観点からカーリースは自身に合っているサービスなのか検討してみましょう。
カーリースを利用するメリット
カーリースには次のようなメリットがあります。
・まとまった支払いなしで車に乗れる
・車に関する支払いが月々安定している
・手続きや支払いを簡素化できる
・短期間で乗り換え可能。ライフスタイルに合わせられる
・法人個人事業主は節税対策に使える
カーリースは月々定額製のため、費用面の負担を軽減できるのが最大のメリットです。車関連の諸費用がコミコミになっているので、頭金や初期費用0円なうえに車検代などのまとまった支払いがありません。
申し込みや契約はオンラインで完結でき、納車までに店舗に何度も足を運ぶ必要はありません。また、税金や保険の支払い、メンテナンスや車検などの手続きはカーリース会社が代行してくれるのでお任せすることができます。
契約満了時に車をカーリース会社に返却するだけなので、売却や処分の手間もかかりません。
契約期間は短期〜中期がメインなので、乗り換えも手軽に行えます。ライフスタイルに合わせて車種を変えることにも適しているので、短期間でいろんな車に乗ることができます。
カーリースを利用するデメリット
カーリースを利用するデメリットは次のとおりです。
・車の使用に制限が設けられている
・原則として車は返却しなければならない
・車両返却時に追加料金が発生することがある
・カスタマイズしにくい
・中途解約は原則不可
カーリースは、所有権がリース会社にあるためいくつかの使用制限があります。
走行距離の制限、喫煙やペットの同乗禁止、改造・カスタムは簡易的なものに限るなど、車を使用するうえでのルールがあります。これらに不満がある人には利用しにくいサービスだと言えるでしょう。
契約満了後は車両を返却しなければならず、返却車両の価値が下がっていたり、ボディに目立つ傷やヘコミがあったりすると追加料金が発生することもあります。そのため、原状回復してから返却が義務となっており、原状回復にかかる費用は契約者負担となるので注意が必要です。
サービスによっては車両の買取や車がもらえるプランもあります。
また、原則として中途解約は不可となります。もし期間中に解約する場合は高額な解約金・違約金を支払わなければなりません。カーリースの契約期間は比較的短いですが、ライフスタイルの変化も考慮して契約期間は決めないと失敗します。
車のサブスク10のデメリットと解決策!デメリットを解消できるサービスも紹介
車を購入して所有するメリット・デメリット
車を購入して所有することにはカーリースとは違ったメリット・デメリットがあります。
違いを知っておけば、自分がカーリースと所有どちらがあっているかを知ることになり、よりカーライフを楽しめるでしょう。
車を購入して所有するメリット
車を購入して所有するメリットは次のとおりです。
・車を制限なく自由に使える
・車が自分のものになる
・支払い総額が少なくなる
・支払いを終えた後のコストを抑えられる
・買い替えのタイミングを自由に決められる
車を所有する一番のメリットは、車を制限なく自由に使えること。走行距離を気にする必要はないですし、カスタマイズなど自分好みの車にできるのが特徴です。
購入の場合、支払いを終えてしまえばその後に発生する支払いは維持費のみ。月々の出費を抑えることができます。点検や整備、車検の時にはまとまった出費が必要ですがメンテナンスパックに加入していれば、その都度支払いする必要もなく負担が抑えられます。
また、乗り換えするタイミングを自由に決められるのも購入のメリットです。カーリースのように一定期間経過後でないと乗り換えできないといった制約は一切ありません。生活スタイルの変化にあわせて乗り換えや手放すことも柔軟に対応できます。
車を購入して所有するデメリット
車を所有するメリットは、クルマを自由に使えることですがその反面初期費用の負担が大きいデメリットがあります。
カーリースのメリットは、所有することのデメリットをカバーできるものですから、両者を比較したうえで検討すると良いでしょう。
・一度に大きな出費が発生する
・予算の範囲内でしか購入できない
・手続きに手間と時間がかかる
・ローンでは利息負担が大きい
現金一括払いの場合、数百万円単位のお金が一気になくなります。不測の事態が発生したときにまとまったお金を用意できなくなるケースが考えられるでしょう。
ローンを組んで購入するにしても、車両本体価格の10〜20%程度の初期費用が必要となるため、一度に数十万円単位の出費は覚悟しなければなりません。
税金やメンテナンス、車検といった維持費は「その都度」支払わなければなりません。内容やタイミング次第では購入後でも大きな出費が発生します。ある程度予測できる費用は、あらかじめ確保しておき故障などの突然の出費にも対応できるように予算を組んでおくと安心です。
また、現金一括払いで購入となると、予算内に収まるように妥協しなければならないことも少なくありません。カーリースなら分割払いなので、余裕を持って高いグレードの車を利用することも可能です。
カーローンを利用する場合は、借入額に対して金利がかかり利息が生じます。金利が高ければ数十万円以上の利息を支払うことになり負担は大きくなります。低金利のカーローンを利用できればいいですが、金利が低くなるほど審査が厳しくなるためそもそもローンを組めないというケースも出てきます。
以上の点も踏まえながら、カーリースが良いのか、購入が良いのか検討していきましょう。
車はカーリースと購入どっちがいいの?判断基準を解説
カーリース(車のサブスク)と購入、車の入手方法としてどちらを選べば良いのかその判断基準を解説します。
カーリースが向いてる人
カーリースが適しているのは次のような人です。
・まとまった資金が用意できない
・貯金を崩したくない、
・年齢の若い人、初めて車を持つ人
・突然の大きな出費の心配なく車に乗りたい
・面倒なことはなるべく避けて乗りたい
・定期的に新車に乗り換えたい
・いろいろな車種を試したい
カーリースは分割で支払うので、まとまった資金を用意する必要はありません。車の維持費も月額料金に含まれるので、車の購入や維持にかかる費用を気にする必要がありません。
任意保険込みカーリースを選ぶのであれば、年齢の若い人や初めて車を持つ人にも適した入手方法です。任意保険がセットになったカーリースは、保険料が固定なので等級が低い人ほどお得です。事故で保険を使用しても料金の値上がりもありませんので安心です。
任意保険込みカーリースの詳細はこちらの記事で解説しています。
カーリースは手続きや支払いなど面倒ごとが少ないのも特徴です。来店不要で車に乗り始められるうえに、多くの手続きや支払いをリース会社にお任せできます。面倒なことは避けて車に乗りたいと考えている人にも最適です。
カーリースではほとんどの会社が契約期間3年が最短となっています。乗り換えの手間や費用がかからないので、常に新車に乗りたい・いろんな車種を試したいと考えている人にもマッチします。
車は購入(現金一括・カーローン)が向いてる人
車の購入が適しているのは次のような人です。
・まとまった資金がある
・車にかかるトータル費用を抑えたい
・車を改造したい
・1台の愛車に長く乗り続けたい
・制限を気にせず車に乗りたい
・車で頻繁に長距離を走る
まとまった資金があり車の購入に充てても資金に余裕がある人は購入するのが良いでしょう。8年以上など長期で同じクルマに乗る場合は、カーリースよりもトータル費用を抑えられる可能性が高いです。
カーリースでは改造やカスタマイズは制限されていますが、購入すれば自分の所有となるのでカスタマイズも自由にできます。自分好みのクルマにしたいのなら購入がおすすめです。
また、カーリースの場合は走行距離の制限がありオーバーすると超過料金が発生します。長距離を頻繁に走行するかどうかもひとつの判断基準となります。遠出をすることが多い人、通勤距離が長い人など頻繁に長距離ドライブするのであれば、走行距離の制限が関係ない購入が最適です。
購入と比較してカーリースを選んだ理由と感想
当サイト「カリノルカーリース.com」の管理人であるボクは。カーリースを利用してトヨタヴォクシーに乗っています。
当初、車は購入しようと考えていましたが、色々と比較検討した結果、カーリースを選びました。ここではカーリースにした理由と実際に使用してみての感想をレビューします。
利用しているサービスはトヨタのKINTOです。
まず、カーリースを選んだ理由については次の3つとなります。
- 納期が早い
- 車関連の維持費がコミコミでわかりやすい
- 任意保険も込みで保険料はずっと同じ。使っても値上がりなし
カーリースを選んだ理由①:納期が早い
実は、カーリースは購入するよりも納車が早いです。
理由は2つあり、ひとつは在庫として車を保有している、もうひとつはメーカー直営で納期を優遇しているからです。
ボクの場合、メーカー直営である「KINTO(キント)」を契約しましたが、契約から1ヶ月で納車されました。ディーラーで購入した場合、当時のヴォクシーだと納期は1年近くかかるとのことで、それまで乗っていた車の車検(4ヶ月)が切れてしまうと思いKINTOにしました。
カーリースを選んだ理由②:車関連の維持費がコミコミでわかりやすい
KINTO(キント)を始めとするカーリースは、利用料に車の維持費がコミコミとなっています。
もちろん、カーリース会社によって含まれる費用は多少違いますが、KINTOの場合は任意保険やメンテナンス、車検、更には故障修理もコミコミだったことが決め手の一つとなりましたね。
車検に関しては、毎度の事ながら車検代に頭を抱えた記憶しかないほど苦い思い出です。なんやかんやで、10万円近くのお金を用意しなければならなかったですから結構大変なんですよね。
しかし、KINTOのように車検も含まれているカーリースなら、ひとつにまとめて月々分割で払っていくので、車検代のような大きな出費を心配しなくて済みます。
カーリースを選んだ理由③:任意保険も込みで保険料はずっと同じ。使っても値上がりなし。
KINTO(キント)は、任意保険(自動車保険)も契約にセットになっています。等級が引き継げないので、始めは契約するか迷いました。
しかし、KINTOの任意保険はフリート契約で誰でも保険料が同じで、事故で保険を使っても値上がりしないのが良いなと思い決めました。
そもそも、フリート契約は団体割引で保険料がおトクです。等級が引き継げなくてもこれなら損もしないかなと判断しました。加入していた任意保険を中断して、最長10年間は等級をキープできるのでその点も問題ありません。
補償内容も充実しており、カーリー特有の中途解約リスクへの備えもバッチリで安心です。
以上、ボクがカーリースを選んだ理由です。参考になれば幸いです。KINTOを利用した体験談の詳細はこちらの記事で解説しています。
カーリースを利用した感想(デメリットとメリット)
まず、デメリットに感じた部分について。それは「車に気を使う」ことです。
やはり、返却前提なのでなるべく傷や汚れがつかないように気をつけながら運転してます。もちろん、所有した場合でもそれは同じかもしれませんが、カーリースだとその気持はより一層強くなる感じがしてます。
車を返す時はあらかじめ保険を使うなどして、修理を済ませておかないと原状回復費用を請求されます。状態次第ではある程度まとまった支払いが必要ですから、このあたりはやはりデメリットと言わざるを得ないでしょう。
通常使用の範囲内でできたキズなどに関しては原状回復費用を請求されないとのことですが、クルマを返したときの追加料金を気にしたくないという人はカーリースは利用しないほうが良いかなと思います。
車を所有することに拘る人はカーリースではなく購入するのが賢明です。
続いて、メリットに感じた部分について。
まず、手続きがカンタンで手間がかからなかったことです。カーリースは、基本的に来店不要で車の手続きが済みます。ディーラーで商談したり値引き交渉する手間を省けるのは気持ち的にラクでした。※
※カーリースは、ディーラーから値引き価格で購入していることが多いです。契約者に提示される価格はすでに値引き後の価格ということです。
他にも、車関連の出費と手続きをカーリース会社におまかせできる利便性もメリットだなと感じてます。税金の支払いやメンテナンス・車検の管理を自分でする必要がないのでラクです。
車は乗り始めるまでもそうですが、その後も何かと面倒なことがあります。しかし、カーリースなら車の面倒ごとを任せられるので、面倒なことがイヤと言う人に向いているサービスだなと思います。
以上が、ボクが実際に車のカーリースを利用してみた感想です。参考になれば幸いです。
よくある質問
Q:カーリースはデメリットだらけって本当?購入の方が良いですか?
A:カーリースのデメリットは、リース会社やプランの選び方次第で回避できます。車を購入して所有するのにもデメリットはあります。両者のメリット・デメリットを理解し、自分に合う方を選択しましょう。
Q:カーリースはやめとけって聞きますが、向いてない人は?
A:カーリースは、短期間の利用ならお得、契約満了後は返却が前提という特徴があります。そのため、車は所有に拘る人、一台の車に長く乗りたい人、改造やカスタムをしたい人にはカーリースは向いていません。
Q:カーリースは契約終了後そのまま購入できますか?
A:契約満了時に残価分を支払うことで買い取りも可能です。ただし、買取不可としているカーリースもあるので、事前に確認しましょう。
まとめ
カーリースと購入は、特徴やメリット・デメリットが異なるのでどっちが良いかは一概には言えません。
カーリースと購入を選択するうえでの大きな判断基準となるのが、「資金の有無」と「車をどのように使いたいのか」です。
初期費用を抑えたい、短期間で車を乗り換えたい(乗り換える予定)という人はカーリースを利用するのが良いでしょう。
一方、まとまった資金があり購入費用に充てても余裕があったり、車を制限なく使いたいという場合は現金一括やカーローンでの購入を検討すると良いでしょう。