『KINTOって途中で止めることはできるの?』
『解約するにも高額な解約金や違約金が必要なんでしょ?』
『KINTOの解約金はどうやって計算すればいいのか教えて!』
トヨタKINTO(キント)は、いつでも途中解約が可能です。
初期費用フリープランの場合は解約時に解約金を支払いますが、6の倍数月で解約すれば解約金を抑えることができます。
解約のタイミング次第では数十万円も損することもありますよ。
解約金フリープランの場合は、解約金に充当される申込金を先に支払うことで解約金0円でいつでも途中解約可能です。
KINTOの解約金は他社カーリースよりも安く、難しい解約条件もないので柔軟に対応できます。
当記事ではKINTOの中途解約について詳しく解説していきます。
実際にKINTOを利用しているボクが解説します。
KINTO(キント)は途中解約可能!プランで解約金の支払いタイミングが異なる
KINTO(キント)は契約プランが「初期費用フリープラン」と「解約金フリープラン」の2種類あります。
どちらの契約プランも途中解約が可能ですが、解約金の金額と支払いタイミングが異なるので契約前に抑えておきましょう。
KINTO初期費用フリープランは解約時に精算金を支払う
初期費用フリープランは、初期費用0円で契約できる代わりに途中解約する際は規定の精算金(解約金)を支払います。
6ヶ月毎の自動更新を前提としており、途中解約時は6ヶ月毎の契約満了までの精算金が発生します。
途中で解約する可能性が低いなら初期費用フリープランで契約するのがおすすめです。
KINTO解約金フリープランは先に解約金を支払う
解約金フリープランは、いつでも解約金0円で途中解約可能な契約プランです。ただし、契約時に月額利用料5ヶ月相当の申込金の支払いが必要となります。
たとえば、月額利用料4万円であれば申込金は20万円程度支払うことになります。
途中解約時に解約金こそ発生しませんが、契約時に月額5ヶ月相当の支払いがあるため中途解約金の先払いと言っていいでしょう。解約金フリープランの詳細はこちら。
KINTO(キント)初期費用フリープランの解約金計算方法
KINTOの初期費用フリープランは長期契約を前提としているため、途中で解約する場合は解約金を支払わなければなりません。
初期費用フリープランの精算金(解約金)は「中途解約金+未払いリース料」
初期費用フリープランの精算金(解約金)は「中途解約金+未払いリース料」となります。
-
・中途解約金
中途解約金は「残リース料」+「追加精算金」で構成されます・
残リース料・・・6ヶ月毎の自動更新を前提とした商品のため、中途解約時は6ヶ月毎の契約満了までの費用を請求。
追加精算金・・・月額利用料は、契約満了する前提で減らし均一化してるため、中途解約時に支払う精算金です。6ヶ月単位で減っていきます。
・未払いリース料
中途解約日以降に請求日が到来する月額利用料のこと。
以下は、トヨタ車・レクサス車を3年契約した場合の中途解約金の計算方法となります。
・トヨタ車、スバル車
・レクサス車の場合
5年/7年の精算金算出はこちら
たとえば、19ヶ月目で解約する場合トヨタ車は7ヶ月分の月額利用料+1ヶ月分の未払いリース料、レクサス車は11ヶ月分の月額利用料+1ヶ月分の未払いリース料を支払う必要があります。
例)3年契約、月額4万円の車を契約し、12ヶ月で解約する場合の中途解約金
トヨタ車、スバル車:月額利用料4ヶ月分+未払いリース料1ヶ月分
→中途解約金20万円
レクサス車:月額利用料10ヶ月分+未払いリース料1ヶ月分
→中途解約金44万円
※ボーナス払いがある場合は、1ヶ月の月額利用料は「ボーナス加算額を含む6ヶ月間の利用料合計÷6」、残リース料・未払いリース料は「ボーナス加算額を含む」となり、日割の払い戻しはありません。
「6の倍数月」で途中解約すれば解約金を抑えられる
KINTO(キント)の初期費用フリープランでは、6ヶ月目、12ヶ月目、18ヶ月目、24ヶ月目、30ヶ月目と6の倍数月で解約すると解約金(精算金)を抑えられます。
たとえば、12ヶ月目で解約する場合は中途解約金が月額利用料4ヶ月分ですが、13ヶ月目に解約すると月額利用料は8ヶ月分も払わないといけません。
もし解約が必要になる場合は、6の倍数月で解約手続きするよう計画的に考えることが大切です。
再契約時の途中解約
初期費用フリープランでは、3年または5年契約は契約満了時に再契約することで期間を延長することも可能です。
再契約後に途中解約する場合も解約金(精算金)が発生するので注意してください。
解約金は「残リース料+追加精算金」で構成されます。
・トヨタ車、スバル車
・レクサス車
例)月額4万円の車を再契約し、52ヶ月目で解約する場合の中途解約金
トヨタ車、スバル車:月額利用料4ヶ月分
→中途解約金16万円
レクサス車:月額利用料2ヶ月分
→中途解約金8万円
5年契約の再契約1回目(または3年契約の再契約2回目)の場合はこちら
KINTO(キント)は全損・盗難の場合は解約金0円で途中解約となる
KINTO(キント)は全損事故や盗難に遭った場合は、契約は中途解約となります。ただし、この場合は中途解約金は発生しませんので安心してください。
KINTOには自動車保険(任意保険)が付帯されているので、万が一、全損事故や盗難に遭っても補償されます。
全損事故や盗難に遭って中途解約となっても、改めて新規契約してKINTOのサービスを利用することも可能です。
他社の車サブスクやカーリースでKINTOと同等の補償を受けるには「リース特約」に加入する必要があります。特約に加入せず全損事故や盗難に遭った場合は高額の自己負担金がかかるうえに、保険料が高くなります。
トヨタKINTOは事故・全損でも違約金なし!リスクなしでトヨタ車に乗れる
KINTO(キント)の途中解約金は他社カーリースと比べて安い
KINTO(キント)の解約金は高いと感じたり、他社カーリースのほうが解約金安いのでは?と思われている人もいることでしょう。
実はKINTOの解約金は他社カーリースと比べて安いです。厳しい解約条件もありません。
途中解約する可能性があるけど、車のサブスク・カーリースを利用したいと考えているならKINTOがおすすめです。
カーリースは基本的に途中解約できない
他社のカーリースは基本的に途中解約できません。
リース会社が購入した車両は契約期間満了時の残価を設定し、車両価格から残価を差し引いた金額から月額料金を決めています。
そのため、契約期間の途中で解約することは想定されていません。
やむを得ない事情で解約することもあるので、リース会社が承諾の上、解約することもできます。ただし、残りのリース期間に応じた解約金・違約金がかかるので注意が必要です。
※やむを得ない事情・・・契約者の死亡や長期入院、全損事故、盗難など。
カーリースは中途解約金の金額がわからない
カーリースを期間途中で解約すると解約金・違約金が発生します。
KINTOの場合、公式サイトやMy KINTO(契約者専用のマイページ)にて解約せずとも解約金が確認できます。
しかし、カーリースの場合は解約金や違約金の具体的な金額や相場は明示されていないことが多いです。解約金の計算方法もリース会社によって異なります。
一般的には「残りの期間のリース料+未払い料金+遅延損害金+事務手数料」などから車両の査定額を差し引いた金額が一般的です。
いずれにしても、残りの期間のリース料を払わないといけないので、契約期間の残りが多いほど高額な解約金が発生するので注意が必要です。
KINTOとカーリース6つの違い!比較しながらどんな人におすすめなのかを解説します
KINTO(キント)の解約金が安い理由
KINTOの解約金が他社カーリースより安い理由は3つあります。
- KINTOはトヨタグループ直営のサブスクリプションサービス
- 車の仕入れコストが安い
- 返却された車の再販ルートが確保されている
他社カーリースの場合、車両の仕入れ代金を払ったうえで貸出しているので、途中解約されてしまうと元が取れなくなってしまいます。
そのため、原則として中途解約禁止となっており、もし解約する場合は残りの期間分のリース料を払わなければいけないのです。
KINTOは途中解約で返却された車両を中古車サブスクとして貸し出したり、中古車として販売することができるため、他社カーリースとは比べ物にならないくらい安い解約金を実現できているのです。
途中解約前提でもKINTO(キント)は初期費用フリープランがおすすめ
KINTO(キント)の解約金フリープランは中途解約金0円で解約できます。
そのため、途中解約前提でKINTOを利用するなら解約金フリープランで契約するのが良さそうに思えますが、おすすめは初期費用フリープランです。
その理由は3つあります。
- 初期費用フリープランは申込金なし
- 6の倍数月で解約すれば支払総額の差は小さい
- 利用期間が長くなるほど支払総額を抑えられる
1.初期費用不要フリープランは申込金なし
初期費用フリープランは初期費用0円で新車に乗り始められる点が大きな理由の1つ。
解約金フリープランは月額利用料5ヶ月分相当の申込金が必要です。
月額利用料4万円なら申込金は20万程度になり、初期費用不要だから利用しやすいというサブスク本来のメリットがなくなります。
解約金フリープランは解約金を先払いしているに過ぎないのです。
2.6の倍数月で解約すれば支払総額の差は小さい
2つ目に、初期費用フリープランは6の倍数月で解約すれば解約金(精算金)が抑えられ、解約金フリープランとの支払総額の差が小さくなります。
たとえば、カローラクロス(G ガソリン車 2WD)を3年契約し、途中解約した場合の支払総額を比較してみましょう。
両契約プランの申込金と月額利用料は次の通り。
解約金フリープラン :申込金252,890円、月額利用料45,320円
初期費用フリープラン:申込金0円、月額利用料50,930円
解約金フリープラン 支払総額 |
初期費用フリープラン 支払総額 |
差額 | |
---|---|---|---|
契約6ヶ月で解約 | 524,810円 | 560,230円 (内、解約金は305,580円) |
−35,420円 |
契約7ヶ月で解約 | 570,130円 | 814,880円 (内、解約金は509,300円) |
−244,750円 |
契約12ヶ月で解約 | 796,730円 | 814,880円 (内、解約金は254,650円) |
−18,150円 |
契約13ヶ月で解約 | 842,050円 | 1,069,530円 (内、解約金は458,370円) |
−227,480円 |
契約18ヶ月で解約 | 1,068,650円 | 1,069,530円 (内、解約金は203,720円) |
−880円 |
契約19ヶ月で解約 | 1,113,970円 | 1,324,180円 (内、解約金は407,440円) |
−210,210円 |
契約24ヶ月で解約 | 1,340,570円 | 1,324,180円 (内、解約金は152,790円) |
16,390円 |
契約25ヶ月で解約 | 1,385,890円 | 1,578,830円 (内、解約金は356,510円) |
−192,940円 |
契約30ヶ月で解約 | 1,612,490円 | 1,578,830円 (内、解約金は101,860円) |
33,660円 |
契約31ヶ月で解約 | 1,657,810円 | 1,833,480円 (内、解約金は305,580円) |
−175,670円 |
契約36ヶ月で解約 (契約満了) |
1,884,410円 | 1,833,480円 | 50,930円 |
比較表からわかるとおり、初期費用フリープランは6の倍数月で解約すれば解約金が抑えられます。
その結果、支払総額の差が小さく済みます。
3.期間が長くなるほど支払総額を抑えられる
最後3つ目の理由が、初期費用フリープランは利用期間が長くなるほど支払総額を抑えられます。
先ほど解説した比較表から分かるとおり契約24ヶ月目、30ヶ月目で解約した場合、支払総額は初期費用フリープランのほうが安く済みます。
長く利用するほど初期費用フリープランはお得だということです。契約満了まで利用した場合は、月額利用料1ヶ月分も得します。
個人事業主や法人利用であれば事業の状況次第では期間中に車を手放すことも十分ありえますが、個人で利用する場合は途中解約する可能性は低いのではないでしょうか。
そもそも、1ヶ月しか車を使わない、数ヶ月で解約する予定など超短期の利用であれば短期カーリースを利用したほうが負担は少なく済みます。
初期費用フリープランでも途中解約はできるので、個人がKINTOを利用するなら基本的に初期費用フリープランで問題ないでしょう。
KINTOの初期費用フリープランを解説!特長やおすすめの人は?
KINTO(キント)で途中で乗り換えるなら初期費用フリープランがお得
KINTO(キント)内で車を乗り換える場合でも初期費用フリープランで契約するほうがおトクです。
解約金フリープランで契約し、中途解約後に改めてKINTOと新規契約する、といった方法で乗りかることも可能です。
しかし、初期費用フリープランで利用可能なら「のりかえGO」で乗り換えるほうが費用負担を抑えられます。※
※解約金フリープランではのりかえGOは利用不可となります。
たとえばライズ(X ガソリン車 2WD)を契約18ヶ月目で手放してKINTO内で乗り換える場合の支払総額を比較してみましょう。
解約金フリープラン :申込金197,890円、月額利用料35,090円
初期費用フリープラン:申込金0円、月額利用料39,490円
・契約18ヶ月目で乗り換えた場合
既払い分の月額利用料 | のりかえ手数料 | 支払総額 | |
---|---|---|---|
解約金フリープラン | 829,510円 (申込金+ 月額利用料18ヶ月分) |
0円 | 829,510円 |
初期費用フリープラン (のりかえGOを利用) |
710,820円 (月額利用料18ヶ月分) |
78,980円 (月額利用料2ヶ月分) |
789,800円 |
※料金は2024年10月4日時点の情報です。
以上のとおり、初期費用フリープランなら「のりかえGO」を利用して月額利用料1ヶ月分ぐらい安く乗り換えできます。
期間中に乗り換えることも想定しているなら初期費用フリープランをおすすめします。
KINTOの「のりかえGO」ヤバすぎ!安すぎる手数料で新車に乗り換え続けられる
KINTO(キント)の解約金が免除される条件
KINTO(キント)初期費用フリープランで契約し、以下のケースに当てはまる場合は中途解約金が不要となります。
個人契約の契約者で契約期間中に死亡もしくは傷害・疾病などで運転困難や使用困難となった場合。
上記のような場合は、所定の書類の提出等の必要な手続きを行ったうえで車両返却することで中途解約金なしで解約可能です。
KINTO(キント)の途中解約の手続き方法
KINTO(キント)では途中解約の手続きはMy KINTOより行います。
各プランの途中解約の申し出可能期間は次のとおりです。
・初期費用フリープランの場合
中途解約希望日の3ヶ月〜30日前
・解約金フリープランの場合
中途解約希望日の前々月1日〜末日
中途解約時の車両返却は、中途解約希望日の1ヶ月前から中途解約希望日までとなります。
たとえば、中途解約希望日が12月23日の場合、車両返却が可能な期間は11月24日〜12月23日です。
KINTO(キント)途中解約のよくある質問
Q:KINTOは中途解約できますか?解約の条件はありますか?
A:KINTOは条件なしでいつでも解約可能です。初期費用フリープランの場合は、中途解約金の支払いが必要です。解約金フリープランの場合は解約金0円で解約可能です。
Q:KINTOの中途解約金はいくらですか?支払い方法は?
A:初期費用フリープランの場合は、所定の精算額を中途解約希望日以前までに支払う必要があります。支払い方法はクレジットカード払いまたは振込です。精算額の算出方法はこちらをご参照ください。
解約金フリープランは解約金なしで中途解約できます。
Q:KINTOは解約時に解約金以外の精算金は発生しませんか?
A:返却した車両の状態を確認し、原状回復費用が必要な場合は精算金が必要です。また、走行距離が超過している場合も超過料金の支払いが必要となります。
KINTOのデメリットについて詳しく知ってから申し込みを考えたい人はこちらの記事もご参照ください。
⇓ ⇓ ⇓
画像出典:「KINTO」「https://kinto-jp.com/kinto_one/midterm_cancellation/」