『トヨタ車に乗るならKINTOと残クレどっちがいいの?』
『車のサブスクと残クレは何が違うのか知りたい!』
『どうせならお得に乗れる方法を選びたいよね』
トヨタの車サブスク「KINTO(キント)」と「残クレ(残価設定型クレジット)」はサービス内容に違いが8つほどあります。
料金面でも両者に違いがあり、KINTOを利用するほうがトヨタ車におトクに乗ることができます。
KINTOは月額利用料に費用コミコミのため、一見すると高く感じるかもしれませんが、残クレも条件を揃えて比較するとKINTOのほうが安いのです。
当記事では、KINTOと残クレをサービス面と料金面で比較しながら違いを解説していきます。
KINTOと残クレで迷われているならぜひ参考にしてみてください。
実際にKINTOを利用しているボクが解説します。
トヨタKINTO(キント)の特徴、メリット、デメリット
KINTO(キント)はトヨタが展開する車のサブスクリプションサービス。月額利用料を支払うことでトヨタ・レクサスの新車を利用できます。
月額利用料には車両代の他に、車の維持費用がすべてコミコミとなっています。そのため、一度にまとまった出費がなく、毎月の車の費用が一定です。
トヨタKINTO(キント)のメリット
トヨタKINTO(キント)のメリットは次の8つです。
1.WEB完結できる!来店は納車のときだけで手間いらず
2.手厚い補償の自動車保険付帯!料金変動なし
3.一度に大きな出費なし。気軽に新車に乗れる
4.最短1.5ヶ月のスピード納車!新車に早く乗れる
5.車の点検・整備は正規販売店で対応。管理はプロにお任せ
6.割安な手数料で乗り換えもOK。ライフスタイルの変化も安心
7.初期費用0円と解約金0円、ニーズに合わせてプランが組める
8.支払いはクレジットカード払いに対応。ポイントが貯まる!
KINTOは自動車保険(任意保険)も契約にセットされています。KINTOによる団体契約のため、年齢や等級が影響せず保険料は誰でも同一で同じ補償が受けられます。事故で保険を使っても金額が高くなることはありません。
月額利用料には車関連の費用がコミコミになっているので、税金や車検代などを自分で支払う必要なし。一度に大きな出費がなく安心です。
KINTOは納期面が優遇されており、残クレなどで購入するよりも早く納車される点も大きなメリット。
ボクもKINTOを利用してますが、納期は1ヶ月とめちゃくちゃ早かったです。
専用の販売枠が設けられているので、超人気車種でも予約や抽選なしで手に入れられます。
契約期間中でも割安な手数料を支払えば、別のトヨタの新車に乗り換えることも可能。ライフスタイルの変化に合わせて車を乗り換えできます。
「KINTOってどうなの?」メリットやデメリットを実際にKINTOを契約したボクがレビュー
トヨタKINTO(キント)のデメリット
KINTO(キント)の主なデメリットは次の3つです。
1.保険等級を引き継ぎ不可。等級割引なし
2.最後は車を必ず返却。買い取りできない
3.中途解約は解約金の支払いが必要
自動車保険は団体契約のため等級制度がありません。そのため、加入中の自動車保険の等級は引き継ぎ不可。等級がある程度育っていても割引の恩恵は受けられません。※
※加入中の自動車保険の等級は中断手続きすれば最大10年は保存可能です
KINTOは、契約満了でクルマは必ず返却となります。買い取りは不可です。
KINTOはいつでも中途解約可能ですが、そのためには規定の解約金を支払う必要があります。解約金は明瞭で比較的安いですが、一般的なサブスクのように0円で中途解約できるわけではないので注意が必要です。
トヨタKINTOのデメリット6つ!実際にキントを利用しているボクが向いている人や後悔しない選び方を解説
残クレ(残価設定型クレジット)の特長、メリット、デメリット
残クレ(残価設定型クレジット)は、車両本体価格から残価を差し引いた金額を分割で支払う方法。
残価を差し引いた金額を支払うため、カーローンと比べて月々の支払額を軽減しやすいです。
※残価・・・3年後、5年後など契約満了時に予想される下取り金額のこと。残価率は車種やグレードによって異なる。
残クレ(残価設定型クレジット)のメリット
残クレのメリットは次の3つです。
1.月々の支払額を抑えて新車に乗れる
2.残価(ローン終了時の下取り価格)が保証されている
3.短い期間で新車に乗り換えできる
残クレは、ローン終了時点の車の価値(残価)を予め車両価格から差し引いているので、購入金額全体でローン契約するカーローンなどに比べて月々の支払額を抑えられます。
車の査定額は、年式や走行距離、その時の中古車市場の状況の影響などにより変動します。
これに対し、残クレは契約時に設定した残価が保証されるため、仮に中古車市場での価値が下がったとしても下取り価格が下がることはありません。
ただし、その逆で車の価値が残価以上になったとしてもその恩恵は受けられない点も注意が必要です。
残クレでの返済が終わると、ディーラーに車を返却すればまた新たに別の車への乗り換え可能です。残クレの契約期間は3年〜5年程度と短いので、定期的に新車に乗り換えられるのも残クレの魅力です。
残クレ(残価設定型クレジット)のデメリット
残クレのデメリットは次の3つです。
1.利息総額が高くなる
2.人気車種は残価以上の価値になり損することもある
3.維持費用はその都度支払う必要がある
残クレはカーローンと比べて金利が高いうえに、車両価格だけでなく残価に対しても金利がかかります。
契約終了時に車両を返却するとしても、残価分の利息も支払うため利息総額が高いです。
中古車市場で人気の車種は残価以上の価値になることも珍しくありません。
残クレ完済時に、その車が中古車市場で人気で残価以上の価値になっていたとしても残価は変わらず、損する可能性もあります。
残クレで月々支払う料金に含まれるのは車両代と利息のみ。
税金や保険料、メンテナンス費用や車検代はその都度支払うため、月々の支払額はバラバラです。車検時は10万円近くのまとまった出費となるので、お金の管理がしにくいです。
KINTO(キント)と残クレを比較!8つの違いを解説
KINTO(キント)と残クレの8つの違いを以下の比較表にまとめました。
KINTO | 残クレ | |
---|---|---|
①申込方法 | WEB | 店頭 |
②契約期間 | 3年/5年/7年 | 1年〜5年 |
③月々の支払いに含まれる費用 | 車両代・自動車税・自動車重量税・ 自賠責保険料・任意保険料・ メンテナンス費用・車検費用・ 故障修理費用 |
車両代・利息 |
④契約期間中の解約 | 残利用料+追加精算金で解約可能 解約金0円のプランあり |
ローンの残債と残価を まとめて返済で解約可能 |
⑤クレジットカード払い | 可能 | 不可 |
⑥車が全損・盗難に遭った場合 | 違約金なしで中途解約 | 残価分まで含めた 残りの金額を一括支払い |
⑦車が事故車扱い時の査定への影響 | 査定に影響なし | 査定時に大きく減額 |
⑧契約満了時 | 乗り換え/返却/再契約 | 乗り換え/返却/買い取り |
項目別に違いを詳しく解説していきます。
KINTOと残クレの違い①:申込方法
KINTO(キント)の申込方法はWEB、残クレは店頭申込みとなります。KINTOの場合、見積もりから申し込み、さらには契約手続きまでWEB上で完結できます。
残クレはディーラーや販売店にて商談時に申し込みします。
KINTOと残クレの違い②:契約期間
KINTO(キント)の契約期間は、初期費用フリープランなら3年/5年/7年、解約金フリープランは3年(最長7年まで再契約可)となります。
残クレの契約期間は1〜5年で選択可能です。※
※契約期間は運営会社によって異なります。
KINTOと残クレの違い③:月々の支払いに含まれる費用
KINTO(キント)と残クレでは月々支払う料金に含まれる費用も異なります。
KINTOの料金体系は車関連の費用全てコミコミの定額制。月々支払う料金には以下の費用がすべて含まれています。
・車両代・自動車税・自動車重量税・自賠責保険料・任意保険料・メンテナンス費用・車検費用(5年/7年契約の場合)・故障修理費用
月額利用料とは別に発生する費用はガソリン代ぐらいです。
これに対し、残クレの月々支払う料金に含まれる費用は車両代と利息のみ。
自動車税や任意保険料、メンテナンス費用、車検費用などはその都度支払う形となります。車検費用は10万円前後とまとまった支払いとなるので要注意です。
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KINTOと残クレの違い④:契約期間中の解約
KINTO(キント)と残クレ、どちらも契約期間中に解約可能です。
KINTOの場合は、残利用料(6ヶ月毎、更新直前は無料)と追加精算金(5ヶ月分の月額利用料)の支払いが必要です。解約金0円で中途解約可能なプランもあります。
一方、残クレも契約期間中に解約は可能ですが、残価を含めて一括で返済する必要があるので解約ハードルが高いです。
残クレの中途解約は、あくまでローンの残債の返済と残価精算をまとめて支払うことです。
KINTOの中途解約はタイミング次第で「数十万円」も損する!失敗しない解約方法
KINTOと残クレの違い⑤:クレジットカード払い
KINTO(キント)は月額利用料をクレジットカード払いか口座振替から選択できます。クレジットカード払いならポイントが貯められるのでその分お得です。
残クレの場合は支払いは口座振替のみ。クレジットカード払いは不可となります。
KINTOと残クレの違い⑥:車が全損・盗難にあった場合
車が全損または盗難にあった場合、KINTO(キント)と残クレでは大きな違いがあります。
KINTOでは、全損や盗難など車の走行不可となったら違約金なしで中途解約となります。自己負担額は一切ありません。ちなみに、KINTOは全損や盗難で中途解約となった場合でも、再申し込み&契約することも可能です。
これに対し、残クレで全損や盗難に遭った場合は全額支払いが必要です。中途解約と全く同じで残価設定分も含めて、残りの金額をすべて一括支払いしなければなりません。
残クレは全損や盗難時のリスクが大きいため要注意です。
KINTOと残クレの違い⑦:車が事故車扱い時の査定への影響
KINTO(キント)は、契約しているクルマが事故車(修復歴あり)扱いになっても契約満了時の査定に影響しません。
大きな傷や凹みがある状態で車両返却するとマイナス査定分の費用を支払う必要があります。
しかし、KINTOでは何度使用しても料金変動なしの自動車保険で直すことができるので、マイナス査定を避けられます。
残クレの場合は、クルマが事故車扱いになると査定に大きく影響し大幅な減額となります。
事故車扱いのクルマは当初設定した残価に査定金額が満たなくなるため、その差額を支払わなければなりません。
たとえば、300万円の車を残価100万円で利用していた場合、200万円分の利息を支払ったあとに査定に出しますが、事故車扱いだと本来100万円分残っている価値が50万円に下がってしまうかもしれません。
差額50万円を支払わなければならず、一括払いなので負担が大きいです。
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KINTOと残クレの違い⑧:契約満了時
KINTO(キント)は契約満了時の選択肢が、乗り換え/返却/再契約(延長)から選べます。※車を買い取ることはできません。
※再契約は初期費用フリープランは3年か5年で契約した場合。解約金フリープランも2回まで再契約可能。いずれも最長7年まで。
残クレは契約満了で乗り換え/返却/買い取りから選択可能です。クルマを買い取って自分のものにすれば不要な際は売却できますし、乗り続けることだってできます。
どっちがおトク?KINTO(キント)と残クレの価格比較
KINTO(キント)と残クレ、どっちがおトクにトヨタ車に乗れるのでしょうか?
ここでは、KINTOと残クレの価格比較をしていきます。
車種はアクア、カローラクロス。
KINTOは自動車保険もコミコミのため、残クレは6S等級・14等級・18等級でそれぞれ価格を算出します。
・アクア
KINTO | 残クレ (実質年率4.3%) |
|
---|---|---|
月々の支払額 | 52,580円 | 42,563円(初回) 38,500円(✕58回)※ |
税金・諸費用 (自賠責・自動車税等) |
月額利用料に含まれる | 212,600円 |
任意保険・メンテナンス・車検1回 | 月額利用料に含まれる | ・1,544,700円(6S等級) ・785,680円(14等級) ・670,430円(18等級) |
支払総額(5年) | 3,154,800円 | ・4,032,863円(6S等級) ・3,273,843円(14等級) ・3,158,593円(18等級) |
※残クレの最終回支払額(残価+利息)は641,250円
・カローラクロス
KINTO | 残クレ (実質年率4.3%) |
|
---|---|---|
月々の支払額 | 47,410円 | 37,067円(初回) 32,500円(✕58回)※ |
税金・諸費用 (自賠責・自動車税等5年分) |
月額利用料に含まれる | 362,140円 |
任意保険・メンテナンス・車検1回など5年分 | 月額利用料に含まれる | ・1,491,405円(6S等級) ・817,675円(14等級) ・715,325円(18等級) |
支払総額(5年) | 2,844,600円 | ・3,775,612円(6S等級) ・3,101,882円(14等級) ・2,999,532円(18等級) |
※残クレの最終回支払額(残価+利息)は843,500円
比較の結果、KINTOを利用するほうがトヨタ車におトクに乗れることがわかりました。
特に、保険等級が低いうちは任意保険(自動車保険)の負担が大きいので、保険料が同一となるKINTOのほうが費用負担を抑えられます。
トヨタKINTO(キント)と残クレ共通の注意点
KINTOと残クレの共通して注意すべき点をご紹介します。
2.改造、カスタマイズ禁止
3.喫煙、ペットの乗車禁止
4.車両返却時に追加費用が発生する可能性がある
それぞれ詳しく解説していきます。
注意点1:走行距離制限がある
KINTO(キント)と残クレ、事前に決められた車の価値を維持するため走行距離制限が設けられています。
KINTOは1,500km/月、残クレは1,000km/月か1,500/月※となります。
※残クレの走行距離制限は販売店によって異なります。
契約満了時に走行距離✕契約月数を超えるていると、超過料金が発生します。
たとえば、KINTOで5年契約の場合は1,500km✕60ヶ月=90,000kmを超えていなければ超過料金はかかりません。
超過料金は超えた分に対して1kmあたり◯円で算出されます。超過料金10円/kmで1,000km超過なら、10,000円を支払うことになります。
長距離ドライブが好きな人、通勤メインで車を使用する人は注意してください。
注意点2:改造、カスタマイズ禁止
KINTO(キント)と残クレは車を返却する前提の契約であるため、原則として改造・カスタムは禁止です。
もし、契約した車を改造・カスタムした場合は元の状態に戻してから返却しなければなりません。元の状態に戻さず返却した場合は、原状回復費用が発生します。
注意点3:喫煙、ペットの乗車禁止
KINTO(キント)と残クレは、車内での喫煙(電子タバコを含む)やペットの乗車も禁止されています。
喫煙やペットの乗車により車内に臭いがついたり汚れたりして、クリーニングが必要な場合は契約者負担となります。
注意点4:車両返却時に追加費用が発生する可能性がある
契約満了で車両返却した際、追加費用が発生する場合があります。
よくある事例としては車に大きな傷や凹み、塗装の剥がれなどがあった場合などです。
事故などでぶつけてしまい傷や凹みができた場合は、修理してから返却するようにしましょう。
トヨタ車に乗るならKINTO(キント)と残クレどっちがおすすめ?
比較の結果、トヨタ車に乗るならKINTOがおすすめです。
KINTOのほうがサービス内容が充実している上におトクに乗ることができます。
若年層や保険等級が低い人なら"お得感が強い"
「どっちがおトク?KINTOと残クレの価格比較 」にて、保険の等級別に価格比較をしましたが、6S等級だとKINTOを利用するほうが圧倒的にお得です。
保険等級が低いと保険料はそれだけ高額ということがわかりますね。
免許を取ったばかりの若い人や事故などで保険等級が低い人にとっては、KINTOを利用するほうがお得感が強いです。
KINTOはリスクなしでトヨタ車に乗れるメリットも大きい
損得勘定だけでなく、全損事故や盗難などのリスクも踏まえてKINTOは強くおすすめできます。
残クレの場合は全損や盗難にあった場合、残りの金額を全額一括払いしなければなりません。
これに対しKINTOは、自己負担一切なしで中途解約可能。しかも、改めて新規申し込みして契約すれば、再び月々定額でトヨタの新車に乗ることができます。
つまり、KINTOならリスクなしという大きなメリットもあるのです。
まとめ
最後にKINTO(キント)と残クレの比較内容と結果についてまとめます。
- 申込み方法
KINTO:WEBで契約まで完結。来店は納車時のみ
残クレ:店頭申込み。商談や諸々の手続きのために何度か来店が必要。 - 契約期間
KINTO:3年/5年/7年から選択可。
残クレ:1〜5年から選択可。 - 月々の支払いに含まれる費用
KINTO:車両代の他に車関連の費用がすべて月額利用料にコミコミ
残クレ:車両代と利息のみ。その他の費用はその都度支払いが必要。 - 契約期間中の解約
KINTO:残利用料+追加精算金で解約可能。解約金0円のプランあり。
残クレ:ローンの残債と残価をまとめて返済する必要があり高額。 - クレジットカード払い
KINTO:月額利用料をクレジットカード払い可能。ポイントが貯められる。
残クレ:クレジットカード払い不可。口座振替のみ。 - 車が全損・盗難に遭った場合
KINTO:違約金なしで中途解約可能。再申し込みで契約も可能。
残クレ:残価分まで含めた残りの金額を一括支払い。 - 車が事故車扱い時の査定への影響
KINTO:査定に影響なし。値上がりなしの自動車保険で修理可能。
残クレ:最低時に大きく減額。 - 契約満了時
KINTO:乗り換え/返却/再契約(3年/5年のみ)から選択可能。
残クレ:乗り換え/返却/買い取りから選択可能 - 価格比較
特に若年層や保険等級が低い人はKINTOを利用するほうが圧倒的におトク。等級が高い人でも全損や盗難リスクも考慮するとKINTOのほうがおすすめ。
※契約前ならキャンセル可能。契約後は正規ディーラーが対応するから安心。対応ディーラーは自分で選べます
画像出典:「KINTO」