『KINTOで失敗しないためには何を知っておけばいいの?』
『KINTOにして後悔しないかな・・・』
『KINTOは何に気をつければいいのか教えて!』
KINTO(キント)にはたくさんのメリットがありますが、それだけで契約するのはおすすめしません。
よく調べもせずにKINTOを契約し、後になって『え?そうなの!?』『知らないよそんなこと・・・』なんて事にもなりかねません。
そこで当記事では、KINTO契約前に抑えておきたい「12のチェックポイント」をご紹介します。
KINTOで失敗・後悔したくない、KINTOに申し込もうか迷っているという方はぜひ参考にしてみてください。
実際にKINTOを利用しているボクならではの視点でKINTOを詳しくご紹介していきます。
KINTOで失敗・後悔しないため!12のチェックポイント
KINTOで失敗・後悔しないために押さえておくべきチェックポイントは次のとおりです。
- 車の名義はKINTO
- KINTOを利用するには審査がある
- 月額利用料に含まれる内容
- 利用期間は最長7年。車両の買い取りはできない
- 車内喫煙や改造はできない
- 途中で車を手放す場合は解約金が必要
- 対象外グレードがある。オプションを細かく設定できない
- 月1,500km走行することを想定した料金設定
- 加入中の自動車保険は中断手続きが必要
- 無事故でも保険等級は上がらない
- メンテナンス・修理はトヨタ販売店に入庫しなければならない
- 傷・ヘコミなどの損傷は必ず修理が必要
それぞれ詳しく解説していきます。
1.車の名義はKINTO
KINTO(キント)で契約した車の名義は「株式会社KINTO」になります。
こちらはボクがKINTOで契約したヴォクシーの車検証です。
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このように、KINTOの車の名義は使用者ではなくKINTOです。
車の名義が自分じゃないことに抵抗があるかもしれません。
とは言え、実質的な問題は特にありません。
勝手に車を売却したり名義変更ができないだけで、マイカーとして乗る分には何の不便もありません。
自分名義じゃないのは気持ち的に嫌だという理由でKINTOは契約しなかったという人もいます。
マイカーローンで購入した場合でも、完済するまでは名義はローン会社にあります。気持ち的な問題かなと思いますね。
ちなみに、KINTOの車は「わナンバー」だと思われている方もいますがそんな事はありません。
KINTOはレンタカーではないので「わ」や「れ」ナンバーになりません。
購入した車と同じ普通のナンバープレートなり、希望ナンバーの取得も可能です。
⇒トヨタKINTOをレビュー!利用者の口コミ感想、納車までの流れをご紹介します
2.KINTOを利用するには審査がある
一般的なサブスクリプションサービスは、申し込んですぐにサービスを利用開始できます。
しかし、KINTOを始めとする車のサブスクリプションサービスでは審査があります。
当然、審査に通らないとKINTOで車を利用することはできません。
一般的な車のサブスクやカーリースの審査では「年収200万円以上」「クレジットやローンの滞納歴がない」などの条件をクリアしていれば審査に通る可能性は高いです。
KINTOの審査は、KINTOおよび指定の保証会社(トヨタファイナンス)が行います。自社審査のため、審査基準が特別厳しいということはありません。
年収100万円程度のパート主婦さんでもKINTOで審査通過した事例もあります。審査といってもあまり気構える必要はないかなと思いますよ。
⇒KINTO(キント)の審査は甘い?厳しい?年収100万のパート主婦がヴォクシーを契約しました
3.月額利用料に含まれる内容
ネット上では「KINTOは高い」「他のカーリースと比べても割高」など、月額利用料が高いとの否定的な意見が見受けられます。
実際、月額利用料だけを見てKINTOは止めたという人は少なくないです。
たとえば、KINTOで「トヨタプリウス G 2WD」を7年利用する場合の月額利用料を見てみましょう。
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出典:KINTO ※ボーナス払いなしで算出
月々56,980円の支払いでプリウスを7年間利用することができます。
金額面だけを見れば高いと感じるかもしれませんが、月額利用料には車に関する様々な費用が含まれていることをご存知でしょうか?
<KINTOの月額利用料に含まれるもの>
- 車両代金、KINTO所定のオプション代金
- 登録諸費用
- 自動車税環境性能割
- 契約期間中の各種税金・保険
(自動車税種別割、重量税、自賠責保険料、自動車保険(任意保険)料) - メンテナンス費用
(点検、故障修理等) - 車検費用
このようにKINTOには、マイカーに必要な諸費用が全て月額利用料に含まれています。
月ごとに支払額が変わることはないため、支払いの見通しが立てやすい点が特徴です。
自動車税や保険料はもちろんのこと、定期メンテナンスや車検の時も月々の支払いは月額利用料だけで済みます。
ボクもKINTO契約車両で定期的にメンテナンスを受けてますが、メンテナンス費用の支払いは一切ありません。
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クルマの維持費用で特に負担が大きいのが車検代です。車種にもよりますが、十数万円の支払いになるケースもあります。
しかし、KINTOは月額利用料にあらかじめ車の維持費を含めて分割で支払っていくため、車検代の支払いは不要です。
高額になりがちな車検代の支払いもしなくていいのは個人的にメリットが大きいと思いますね。
以上のとおり、単純に金額面だけを見ればKINTOの月額利用料は高く感じるかもしれません。
しかし、月額利用料に含まれている内容を見れば「あれ?意外と高くないかも」「月々の支払額が変わらないからわかりやすい」と見方が変わるのではないでしょうか。
また、クルマ関連の様々な費用を月額利用料に含めることで、それに関する手続きを自分でしなくて済むので手間が省けるメリットもあります。
たとえば、任意保険は自分で保険会社を探したり、補償内容を決めて加入申し込みする必要は一切ありません。納車と同時に任意保険が適用されます。
このように、月額利用料に費用コミコミにすることでクルマの面倒事をお任せできるのもKINTOの魅力です。
4.利用期間は最長7年。車両の買い取りはできない
KINTO(キント)では、1台の車を利用できる期間は最長7年までと決められています。※
契約満了を迎えたら、車はKINTOへ返さなければいけません。
他社のサブスクや残クレのように車両を買い取って自分名義の車にすることはできません。
マイカーローンの感覚で購入したつもりでいると後悔することになります。KINTOはあくまでも「車を利用する」契約です。
7年経過後は新たな契約で再びKINTOを利用することも可能です。7年以内のサイクルで乗り換えを考えているなら、返却が前提のKINTOでも問題ないと考えていますのでおすすめです。
5.車内喫煙や改造はできない
KINTO(キント)で契約した車は全面禁煙です。電子タバコも車内で使用することは禁止されています。
喫煙によって内装にニオイや汚れが付着した場合は、原状回復費用請求の対象となります。
また、車の改造・カスタマイズもできません。
ただし、ドラレコやナビなどのアクセサリー類、ホイール交換など元に戻すのが簡単なカスタムは認められています。
とは言え、納車後に取り付けたパーツ類は全て取り外さないといけません。それらの手間も考慮すると簡易的なものであってもカスタムはしないほうが良さそうですね。
KINTOでは「モデリスタ仕様」「GRパーツ仕様」の車種も選べますので、それらの車を契約するのも一つの手です。
6.途中で車を手放す場合は解約金が必要
KINTO(キント)はサブスクというだけあり、いつでも車を手放して解約することもできます。
ただし、解約する際は中途解約金(精算金)の支払いが必要となります※
※初期費用フリープランで契約した場合。
こちらはボクのKINTOマイページです。
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KINTOでは、解約金がいくらなのかがマイページで確認できます。
通常、車のサブスクやカーリースで中途解約するとなると、実際に解約手続きしないと解約金の正確な金額を知ることはできません。
しかし、KINTOなら解約しなくても解約金がわかるので安心感はありますね。
とは言え、できるだけ解約金は支払わずに済ませたいところでしょう。期間中に車を手放すことになったとならないためにも、契約期間の選択は慎重に行いましょう。
KINTOにはいつでも解約金0円で手放せる「解約金フリープラン」もあります。こちらは、契約時に月額5ヶ月分相当の申込金が必要です。
残りの契約期間が長いほど解約金は高くなる点も覚えておきましょう。
⇒KINTOの中途解約金はいくら?計算方法と損しない解約タイミングを解説
【補足】KINTO内で別の車に乗り換える場合は解約金0円
KINTO(キント)は、「のりかえGO」というサービスを利用して期間中に別のトヨタの新車に乗り換えることもできます。
のりかえGOを利用して車を手放す場合は、解約金は発生しません。
<のりかえGO利用手数料例>
出典:KINTO
期間に応じた手数料を支払うだけで簡単に別の新車に乗り換えることも可能です。
短期間で色んな車に乗り換えたいという場合におすすめです。
⇒KINTO「のりかえGO」の手数料は月額1ヶ月分?おトクな乗り換えサービスを解説します
7.対象外グレードがある。オプションを細かく設定できない
KINTO(キント)はグレードやオプションの選択肢が購入とは異なります。
納期を早める目的もありグレードやオプションはある程度絞られており、細かく設定することはできません。
たとえばノアの場合、選べるグレードは「X」「S-G」「S-Z」のみです。「G」「Z」は用意されていません。
出典:KINTO
また、オプションは人気のものをパッケージングしているので、個別に指定できないものもあるなど制約があります。
選択肢に制限が加わるものの、現金やローンに比べて大幅に狭まるわけではありません。むしろ、選択肢を絞ることで、購入とは別でKINTO専用で注文を受けて納車できるので納期を短くできるメリットもあります。
⇒KINTOの納期が早いのはなぜ?理由は「トヨタがKINTOを広めたい!」から
8.月1,500km走行することを想定した料金設定
KINTO(キント)では、基準走行距離を設けています。
車両返却時の総走行距離が「1,500km×利用月数」を超えている場合は超過料金の請求があります。
<契約年数ごとの基準走行距離>
5年契約(60ヶ月):96,000km
7年契約(84ヶ月):126,000km
KINTOの走行距離制限は月に換算して1,500km。一般的なカーリースは1,000km程度に設定しているところが多いので、KINTOの走行距離制限はかなり余裕があります。
走行距離をオーバーする心配は極めて低いと言えます。
むしろ、走行距離制限が長すぎるため「車の使用頻度が低い人」や「月間の走行距離が短い人」はKINTOだと損する可能性が高いことに注意が必要です。
走行距離制限1,500km/月というのは、「月に1,500km走る」ことを想定した料金設定になっているということです。
ひと月の走行距離が1,500kmまでならKINTO側が損しないように月額料金を高く設定しています。
車は走行距離が長くなるほど残価(価値)が低下していきます。残価設定が低いということは、利用者はその分支払額が多くなる仕組みです。
ひと月の走行距離が500km程度にしかならないのであれば、KINTOだと割高だと言えます。
KINTOを契約する前に、自分のひと月の走行距離の目安を把握しておくとよいでしょう。
⇒KINTOのデメリット?走行距離制限1,500kmは長すぎて「割高」
9.加入中の自動車保険は中断手続きが必要
KINTO(キント)は月額利用料に自動車保険(任意保険)もコミコミです。
KINTOの自動車保険はフリート契約のため等級制度がありません。
他の自動車保険の等級を引き継ぐことはできないため、もし加入している自動車保険がある場合は「中断」もしくは「解約」の手続きをする必要があります。
中断手続きをすると保険会社より「中断証明書」が発行されます。中断証明書があれば、中断前の自動車保険の等級をキープすることができます。
ボクもKINTOを利用するために自動車保険の中断手続きをしました。
等級の保持期間は最長10年です。KINTOでの利用期間(最長7年)が終了した後も、等級はそのまま残っているので再び等級を適用して再開させることもできます。
自動車保険は解約せずに中断証明書を発行して等級をキープするのが良さそうですね。
⇒車のサブスクは保険等級が引き継げない!?中断証明書発行で最長10年間は等級キープできる
10.無事故でも保険等級は上がらない
KINTOの自動車保険は等級制度がないので、1年間無事故でも料金が安くなることはありません。
通常、個人で加入している任意保険は1年間無事故で保険を使用しなければ、等級は1つ上がり保険料の割引に反映され安くなります。KINTOの自動車保険には保険料の割引はありません。
ただし、事故で保険を使用しても保険料が高くなることもありません。
そのため、年齢の若い人や等級が低い人はKINTOを利用するほうが大きなメリットがあります。
KINTOの自動車保険と同じ条件で見積もりすると年間十数万円にもなりますからね。若い人はKINTOの自動車保険を利用するほうが圧倒的にお得です。
まずはKINTOでカーライフをスタートさせ、運転が上手くなって年齢が上がって保険料が安くなってから、自分の保険で車を持つのがおすすめです。
⇒KINTOの任意保険は誰でも同一の定額料金!保険内容や得する人を解説
11.メンテナンス・修理はトヨタ販売店に入庫しなければならない
KINTO(キント)で契約した車のメンテナンスや車検、修理を受ける際はトヨタ販売店に入庫しなければなりません。
中には馴染の整備工場や料金が安い整備工場を知っていても、そこでメンテナンスを受けることはできません。
正確にはトヨタ販売店以外の整備工場などでもメンテナンスを受けることはできますが、その際にかかった費用は実費負担となります。
KINTOの月額利用料にはメンテナンス・車検・故障修理もすべて含まれているので、トヨタ販売店で受ければ実費負担はありません。
半年ごとに定期メンテナンスがあり、それらの費用も月額利用料に含まれるのでメンテナンスを受けないと勿体ないですよ。
12.傷・ヘコミなどの損傷は必ず修理が必要
KINTOで契約した車に傷・凹みなどの損傷がある場合は必ず修理が必要です。
購入の場合は修理するかどうかは自分で判断して決められますが、KINTOの場合、最後は車を返却するため修理しなければなりません。
修理せず返却した場合は原状回復費用(修理・クリーニング費用)を請求となります。
車は損傷の度に修理に出せばKINTOの自動車保険が適応されます。免責金額は5万円です。
⇒【体験談】KINTOで事故!修理代は5万円&違約金0円。リスクなしでトヨタ車に乗れます
以上、KINTOで失敗・後悔しないためのチェックポイントについて解説しました。
KINTOのデメリットや注意点について以下の記事でも詳しく解説しています。ぜひこちらも参考にしてみてください。
⇒トヨタKINTOのデメリットを解説!失敗したくない人必見です
よくある質問
Q:KINTOは月の走行距離が1,500kmを超えると超過料金を払わないといけないのですか?
A:KINTOの走行距離超過料金は、車両返却時の総走行距離が「1,500km×利用月数」を超えている場合に支払いが必要です。ひと月の走行距離が1,500kmを超えても超過料金はかかりませんので安心してください。
Q:KINTOは全損または盗難に遭ったら解約ですよね?違約金を払わないといけませんか?
A:KINTO契約車両が全損や盗難に遭った場合は中途解約となります。ただし、自動車保険に付帯される「リースカー車両費用特約」で違約金は全額カバーされます。契約者の自己負担はありません。また、改めてKINTOと契約することも可能です。
Q:KINTOで事故を起こし保険を使うと中断している自動車保険の等級に影響しますか?
A:KINTOの自動車保険の等級を引き継げないタイプのフリート契約なので、中断中の自動車保険の等級に影響しません。
まとめ
以上、KINTOで失敗・後悔しないために抑えておくべき12のチェックポイントを紹介しました。
- 車の名義はKINTO
- KINTOを利用するには審査がある
- 月額利用料に含まれる内容
- 利用期間は最長7年。車両の買い取りはできない
- 車内喫煙や改造はできない
- 途中で車を手放す場合は解約金が必要
- 対象外グレードがある。オプションを細かく設定できない
- 月1,500km走行することを想定した料金設定
- 加入中の自動車保険は中断手続きが必要
- 無事故でも保険等級は上がらない
- メンテナンス・修理はトヨタ販売店に入庫しなければならない
- 傷・ヘコミなどの損傷は必ず修理が必要
これらが特に気にならないのであれば、契約後に「失敗した!」「後悔してる・・・」と感じることはないでしょう。
KINTOは車種ラインナップが頻繁に入れ替わるので、気になる車種があるうちに申込みを検討するとよいですよ。